
ヴォアラ珈琲になった訳
フランス語のVOILA
皆さんおはようございます。
この前テレビを見ていたら、フランス人の料理人がニコニコ顔で「ヴォアラ!」と言いながら美味しそうな料理を出していました。
よくヴォアラ珈琲のヴォアラ(Voila)ってどういう意味ですか?と聞かれる事が多いので、言葉の意味と命名の由来をお話します。
「voilà(ヴォアラ)」はフランス語由来の言葉で、英語の「there it is」や「here it is」に相当する表現です。日本語では「はい、どうぞ」というニュアンスですね。
尊敬するコーヒー研究家との出会い
以前から井上誠さんという詩人であり、コーヒー研究家の本を読んでいました。
20代の頃、その頃勤めていた鹿児島の喫茶店ライムライトを辞めた後、ふらりと栃木県足利にある喫茶店「カフェ・ド・フルカワ」に行きました。
その時にマスターから井上誠さんに絶対会った方がいいよと言われ、連絡を取ってくださり、会いに行くことに…
井上誠さんはタバコを嗜むというのを聞いていたので、セブンスター1カートンを手土産にご自宅へお邪魔しました。

ヴォアラ珈琲の誕生
コーヒーのエキスの話など色々聞いた後、「実は僕は自分の店を持ちたくて、店の名付け親になってもらえませんか?」とお願いしてみました。
するとしばらく考えて「ヴォアラっていうのはどうだい?」と提案してくださいました。
「フランス語で『ほら』とか『はい、どうぞ』という意味だよ」と。
私は「ヴォアラ..いいですね」と返しました。
すると「ただ、ちょっと…実は昔、ヴォアラ珈琲という名前の店があって、そこは潰れちゃったんだよね。それでもいいかい?」と言われました。
それでも私は「喜んでヴォアラという名前をつけたいと思います」と返事をしました。
これがヴォアラ珈琲の誕生です。
そして1986年に最初のヴォアラ珈琲を開店しました。
今日も良い1日をお過ごしください。