コーヒートリップ 2019 in コロンビア – Vol.4 サンタ・バーバラにある農園とメデジンにあるペルガミーノのラボ-
アンセルマから帰ってきた翌日、ペルガミーノの農園があるサンタ・バーバラ(Santa Barbara)へ出発しました。メデジンから車で2時間ほどです。
ペルガミーノは40年程前に、ペドロ・エチャバリアさんがカメリア農園(Finca Camelia)でコーヒー作りをスタートし、その後5つの農園を持ち、今も生産に取り組んでいます。輸出業も起ち上げ、コロンビア各地の小さな生産者のコーヒーも輸出しています。また、Vol.1でもお伝えしたカフェも運営しています。
ペドロさんの息子さんのペドロさんが農園まで連れて行ってくれました。(海外は親子で同じ名前って多いですよね!)まず農園に着いたらペドロさん自ら豆を挽いてドリップしてくれました。ミルはポーレックスのミニミルでした。このミルは鹿児島の霧島で作られていますので、遠く離れたコロンビアで使われているのを見て感動しました。ペドロさんはこのミルが大のお気に入りのようで、さらに嬉しくなりました。
美味しいコーヒーとパンと果物を食べた後、アグアリンダ農園(Ficna Agualinda)へ向かいました。この農園は標高1,760mです。雲が近くに感じます。ちなみにAguaは水でLindaは綺麗という意味なので、綺麗な水の農園ということです。
ここには初めて聞くコーヒーの品種カトゥーラ・チロソ(Caturra Chiroso)が植えてありました。普通のカトゥーラより豆が細長くこのあたりでできた品種だそうです。今までは、コロンビア(Colombia)という品種が植えてありましたが、徐々にこのカトゥーラ・チロソに切り替えていっているそうです。
今回のツアーの日本人メンバーと、韓国のロースタリーBEAN BROTHERSのサリー(一番左)と。毎日楽しくて、修学旅行のようでした。
木が植えてあるところへ移動したらちょうど収穫作業をしているところでした。私も赤いコーヒーチェリーを摘んでみましたが、一粒一粒摘んでいくのは思っているより大変で、バケツ一杯になるまで摘むのは本当にハードな作業だと思いました。標高が高いので肌寒いし、天気も変わりやすくこの日も急に雨が降ったりしました。本当に頭が下がる思いと、改めてコーヒー1粒1粒大切にしないといけないと思いました。
併設してあるミルも見学しました。ここでは収穫したコーヒーチェリーを選別、果肉を剥いだり、発酵槽につけたり、乾燥させたりします。縦型の珍しい乾燥機がありました。40℃〜45℃の温度をキープしながら約24時間〜36時間かけて乾燥させます。3つに別れていて(3階建のようなイメージです。)上から熱風を送り込むので、一番上が最も熱く、豆の水分値を確認しながら段々下に移動していくシステムです。これにより、ゆっくりと乾燥させることができるそうです。
ランチの後はベラクルス農園(Finca Veracruz)へ行きました。
メデジンに戻り、次の日はペルガミーノのラボへ行きました。ここでは輸出する前のコーヒーが管理されていて、焙煎機やカッピングルームもあります。
12サンプルずつを2セッション、カッピングをしました。昨日訪れた3農園のサンプルもあり、どれもとても素晴らしいコーヒーでした。この中からいくつかご紹介できるものがあります。お楽しみ。
焙煎機ディードリッヒ(DIEDRICH)の50kgと12kgがありました。一月に10〜12トン焙煎するそうです!その半分がペルガミーノのカフェ向けだそうです。
カフェのメニューのアイスコーヒー(Cold Brew)用の抽出機もありました。