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tatsuya inoue

世界中のコーヒーが楽しめる贅沢

日本にいると、ブラジル、コロンビア、エチオピア、グアテマラ、ケニア、インドネシアなど、世界中のさまざまな産地のコーヒーを日常的に楽しむことができます。

今日はブラジル、明日はエチオピア、週末はコスタリカ。
そんなふうに、気分や好みに合わせて産地を選べる環境は、実はとても特別です。

一方で、コーヒー生産国に行くと少し違った景色があります。

それはほとんどの国が自国産のコーヒーを飲むことです。

もちろん輸入自体はありますが、日本のように「今日はケニアにしようかな」「次はエチオピア」と産地を横断して楽しむ文化はあまり一般的ではありません。

ブラジルの大衆的なカフェ&ベーカリーにて。コーヒー大国ブラジルだけど、選べる豆はブラジルだけ。

これは少し考えると自然なことかもしれません。
生産国では、自国のコーヒーが最も身近で手に入りやすく、価格も比較的手頃です。

また、輸出向けに品質の高いロットが海外へ出る一方、国内では日常消費用として自国のコーヒーを飲むことが多いのです。

コロンビアのカフェ。ここもコロンビアの豆だけのラインナップです。

だからこそ、日本のコーヒー環境はかなりユニークです。

世界中から高品質な豆が集まり、それぞれの個性を比較しながら楽しめる。
これはコーヒー好きにとって、かなり贅沢なことではないでしょうか。

普段何気なく選んでいる一杯も、世界から見ればとても恵まれた選択肢の中にあります。

次にコーヒーを選ぶときは、「今日はどこの国へ行こうかな」
そんな気分で産地を選んでみるのも面白いかもしれません。
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